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ぼくと魔女式アポカリプス2

ようやく購入できました。

ぼくと魔女式アポカリプス〈2〉Cradle Elves Type (電撃文庫)

ぼくと魔女式アポカリプス〈2〉Cradle Elves Type (電撃文庫)


しょっぱなから、辛い、苦しい、哀しいの三重苦モードで突っ走ります。
出てくる登場人物、全て不幸にまみれます。
作者さんは、きっとSな人です。えぇ、間違いありません。:-)


まぁ、それはそれとして、じ〜んとくるシーンが多いです。
例えば、主人公とヒロイン砧川冥子の会話シーン。

「今にして思えば、わたしはずっと、自分のことを悪だと思っていたような気がします。こんなふうになる前−−−子供の頃から、ずっと、テレビで見て、思っていました。正義はきっと、絶対的に正しい。もし自分を助けてくれないのだとしたら、それは自分が悪い子だからなんだろう、って。正義の味方は誰をも助けるけど、悪人だけは許さない。だからきっと、自分は、悪い子なんだろう、って……」
「お前らしい自虐だ。絶対的な正義?それは記号を崇拝できる愉快妄想家か、常に脳内お花畑の蝶を追えるプロ市民だけが信じていることだ。そんな奴等は世界の平均値から見ればまず間違いなく狂っている。悪も同じことなんだろうけどな」
「……だから、そう思っていた子供のわたしは、狂っていて、間違っていたんでしょうね」
「何を、間違えた?」
「何もしなかったこと。自分は悪い子で、だから何もできなくて、何をしても無駄で、何もするべきではないのだと−−−そう思い込んで、何もしなかった。結果、わたしは大事なものをなくしました。母親を失いました。優しい父親を失いました。昔のわたしには、当然の帰結です。わたしに見えた道は、ただそれだけだったから−−−でも」
足音が止まる。ぼくの足音も、止まっていた。


余談ですが、今回 幼女版 砧川冥子たんが見られます。
も、萌え〜。