ふにゃるんv2

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ドキュメントスキャナ(DR-2050C)を使ってみた

自宅の書棚には、コンピュータ関連の雑誌が結構溜まっているんですわ。
で、こいつらの占有するスペースが馬鹿にならない。というか、結構邪魔。1冊1冊は1cmに満たないものもあるんだけど、年月がかかると これが結構幅を取る。
更に、紙なんで重いし。
とはいえ、捨てるのも勿体無いというか、後で役に立つ事があるから手に負えない。(役に立たないなら、さっさと捨てるんだけど)


という訳で、ドキュメントスキャナーを購入した。
購入にあたって、以下を最優先項目とした。

  1. コンピュータ雑誌程度の大きさが取り込める事
    (一番の目的が、こいつの整理)
  2. 一般人が購入に決心できる程度の値段
    (自分的には、5万程度。10万は無理)
  3. 自動紙送り機能を搭載している事
    (1枚ずつ人間の手でセットするなんて、非人道的な)
  4. OCR機能を搭載している事
    (不完全でも、データとして使いまわしたい)
  5. 簡単な操作
    (ワンタッチ・ポンがベスト)
  6. 読み取りが早い事
    (ちんたら待たされるのはイヤだ)


で、値段で絞ると、これに引っかかるのは、以下の製品ぐらいしかない。


で、どっちを買うか?という話になる。関係記事は、以下の通り。


それで結果的にどっちを買ったかというと、キャノンのDR-2050C。
比較記事や、2ch価格.comの体験話で、紙送り時に失敗が少ないという定評から選んだ。(値段は、ScanSnapの方が安かったんだけどね)


で、使ってみた結果として、今のところ、満足っぽいかな。
C Magazine の1996年の古くて薄い紙質の奴を30ページほどいきなり突っ込んでみたが、何の問題もなく読み取ってくれた。
問題点としては、ライバル機は、ほんとうにワンタッチ・ポンで読み取ってくれるのだが、DR-2050Cは、少々判りにくいインタフェースになっている点。


どうも、ライバル機とは若干違う設計思想のようだ。
というのも、標準設定のまま使うと、1枚を1データで取り込んで 複数データを編集して1ファイルに仕立て上げる感じ?多分、元が玄人向けに作っているんだろうと思う。
とはいえ、設定を修正すれば、ライバル機と同じように複数枚を取り込んで一発でpdfファイルに仕立て上げる事ができる。


まず、スキャナ設定では、両面読み取りに設定。
DR-2050C
DR-2050C posted from フォト蔵

で、スキャンバッチファイルを選んで、設定項目で ファイルの種類をpdfにして、マルチページ項目を「マルチページ(すべてのページ)」とすればOK。
(シングルページにすると1ページ毎にファイル化してくれる。うざい)
DR-2050C
DR-2050C posted from フォト蔵

一通り読み込んで、トレイが空になると、まだ読み取る?って出てくれるのは結構便利っすな。
(某ライバル機は、トレイが空になった時点で、ファイル化して終了するしね)


試しに、上のようにCマガの両面30ページ(総計62ページ)を、OCRデータ付きで変換させると、60MB程度になった。

まとめというか感想

読み取り速度は、ライバル機の1世代版と比べた感じ、全く同じ程度に思える。
カラー読み取りにすると遅くなるらしいが、コンピュータ雑誌のスキャンなんで不要だし、OCRデータを付加させながら、1ページ数秒で読み取っちゃうので、全く気にならない。

ビックリしたのは、Cマガの あの薄い用紙を、一度もジャムらずに読み取った事。
適当に突っ込んだだけなのに、重なって読み取られる事も無いってのは、少々カルチャーショックだった。

後、PDF + OCRデータ付きにすると良いですな。雑誌のソースコードもちゃんとクリップボードに取り込む事ができる。
これで、雑誌を破棄処分できるよ。いえふぅ。

最後に気に食わなかった点。

  • マシンの上に付いている2つのボタンの存在理由が全くわかんない。
    あそこが読み取りボタンならわかるんだが、読み取りは添付ソフトのCapturePerfectのアイコンで行うんで意味なし。
  • 初心者向けじゃないインタフェース
    読み取りさせるのに、「スキャン バッチファイル」「スキャン 1ページ」「スキャン バッチメール」とあるんだが、ツールバーには、「スキャン バッチファイル」で十分じゃん。と思う。最初、どっち使えば良いか迷ったじゃん。
  • 不親切なマニュアル
    スキャンは主に添付ソフトウェアの、CapturePerfectで行うんだが、「CapturePerfectの使用方法」って項目が、たったの3ページしかないのは、正直どうよ?と思う。(設置方法やメンテ方法は結構詳細に書かれているんだよ、これが)
    せめて、チュートリ風に「複数ページの雑誌を一度に取り込んでみましょう」って感じで、一通りの流れを説明するページを付けても罰は当たらないんじゃなかろ〜か?
  • おまけソフトの使い道の説明不在
    おまけソフトとして、Adobe Acrobat Standardとe.Typist エントリー が付くんだが、何となく付けました感ありまくりで、説明が一切ない。折角付けてるんだから、「読み取ったデータのファイルの編集は、Adobe Acrobatで、こんな風に」とか「名刺の管理は、e.Typistで、こんな風に」って事例紹介付けりゃいいのに、って思う。


もう一つ、勿体ないなと思ったのが、本家サイトの所。
DR-2050Cが、コンシューマに顔を向けていると思うんだが(違うのかな?)、ビジネスモデル機と同じ扱いで紹介されているのは、ちょっと頂けない。
コンシューマを意識しているなら(コンシューマからビジネスモデルを買ってもらうステップアップとしても)、もう少しくだけた雰囲気の専用サイトを用意すればいいのに、と思ってしまう。
(事例集を付けたり、こんな使い方紹介、レビュー記事へのリンク、ファンサイトを作るとか、もっとやり方があると思うんだが)


まぁ、ここまで思ったのは、この製品がかなり気に入ったって事。
だから、ライバル機に対して露出が足りないのは、非常に勿体無いと思った訳。